【保存版】自作チラシがうまくいかない原因7つと、誰でも使える改善テンプレート
- Design HatHat
- 11月25日
- 読了時間: 6分

Block1:導入 ― なぜ自作チラシはうまくいかないのか?
「頑張って作ったチラシなのに反応がない…」「デザインを工夫したつもりなのに問い合わせが増えない…」そんな経験はありませんか?
実は、多くの自作チラシが失敗する理由は “センス” ではありません。見る人の心理に沿った情報設計ができていないだけなのです。どれだけデザインが綺麗でも、読み手に「自分ごと」として伝わらなければ、成果にはつながりません。
この記事では、チラシがうまく機能しない原因をわかりやすく整理しつつ、誰でもそのまま使える「改善テンプレート」までセットで紹介します。プロのグラフィックデザイナーが実際の現場で使っている思考法をかみ砕いて解説しているので、今日からすぐに取り入れることが可能です。
「なぜ成果が出ないのか」を理解し、「どう直すと効果が上がるのか」が明確になる内容です。ぜひ、あなたのチラシ改善に役立ててください。

Block2:自作チラシが失敗する原因7つ
自作チラシが上手くいかない理由には、いくつかの共通点があります。ここでは、小さな店舗や個人事業主の方がつい陥りがちな「7つの失敗」をわかりやすく整理しました。
1. 情報が多すぎて読まれない
魅力を全部伝えようとして、文章量が増えすぎるケースがとても多いです。結果、パッと見で「読む気にならないチラシ」になってしまいます。
2. フォントの種類を使いすぎて統一感がない
伝えたい部分ごとに違うフォントを使ってしまうと、全体がバラバラに見え、読みづらさにつながります。
3. 色が多すぎてゴチャゴチャした印象に
3色以上を使うと視線が散り、「どこを見ればいいの?」という状態になります。特に自作チラシではよくある失敗です。
4. 重要情報の優先順位が決まっていない
キャッチコピー・写真・料金・場所などの順番が整理されていないと、何を伝えたいチラシなのかが一瞬で判断できません。
5. 写真が暗い、画質が荒い
料理、商品、人物などの写真が暗かったり手ブレしていると、お店の印象まで悪く見えてしまいます。写真の質は反応率に直結します。
6. レイアウトが整っておらず視線が流れない
情報の置き方がバラバラだと、読み手が「どこから読めばいいのか」分からず離脱します。自作チラシで最も多い問題です。
7. ターゲット(誰に届けたいか)が曖昧
誰に向けたチラシなのかが不明確だと、文章・写真・デザインの方向性がバラけて、結果として“誰にも刺さらないチラシ”になります。
これらの原因は、意識すればすぐに改善できるポイントばかりです。次のブロックでは、各原因の「具体的な改善方法」を分かりやすく解説します。

Block3:原因別 改善ポイント
ここでは、Block2で紹介した「自作チラシが失敗する7つの原因」を、初心者でもすぐ改善できる形でまとめました。どれも今日から実践できるポイントばかりです。
1. 情報を“3つ”に絞る
チラシは「全部」を伝えようとすると失敗します。基本は ①何を提供する店か ②メリット ③行動してほしいこと(CTA) の3つに絞るのが鉄則。読み手は一瞬で判断するため、情報の削減が成果の第一歩です。
2. フォントは“2種類まで”にする
フォントは多くても2種類。
太字見出し用(ゴシック)
本文用(読みやすい明朝 or シンプルなゴシック)これだけで一気にプロっぽい印象になります。
3. 色は“メイン1色+サブ1色”で統一
色は最大2色に抑えると視線がまとまり、印象がきれいに整います。背景色は白か薄いベージュでOK。迷ったら ブランドカラー(店のイメージ色)を基準に選ぶ のが安全です。
4. 伝えたい順(優先順位)に並べる
基本の並びは以下を意識すると読みやすくなります:
キャッチコピー(最重要)
魅力が伝わる写真
料金・特徴(箇条書き)
日時・アクセス・地図
問い合わせ方法(電話、LINE、SNSなど)
視線は 上 → 中央 → 下 と流れます。これに沿って情報を置けば「伝わるチラシ」になります。
5. 写真は“明るく近く”で撮る
スマホでもOKですが、以下を意識すると魅力が倍増します:
自然光(昼間の窓際)がベスト
なるべく近くで撮る
料理なら湯気やツヤが出るように撮影
人物は笑顔と姿勢を意識
影が強すぎる場所は避ける
写真が変わるだけで反応率は大きく変わります。
6. レイアウトは“余白を多めに”
自作チラシで多い失敗は「詰め込みすぎ」。プロのデザイナーは必ず 余白=情報の整理として使う ため、空間を意図的に作ることで読みやすさが大きく向上します。
7. ターゲットを“たった1人”に絞る
チラシは「みんなに見てほしい」ほど失敗します。
主婦向け?
シニア向け?
若い家族?
このように 具体的な1人の生活を想像して作る と、言葉も写真も自然にまとまり、刺さるチラシになります。

Block4:そのまま使える改善テンプレート
ここでは、「そのまま真似するだけ」で使える 自作チラシの改善テンプレート を紹介します。小規模店舗や個人事業主でも使いやすい構成にしました。テンプレート通りに情報を埋めるだけで、読み手に伝わるプロ仕様のチラシになります。
▼ チラシ構成テンプレート(書き込むだけ)
① キャッチコピー
最初に読み手の興味を引く短い一言。例:
「平日限定!できたてランチが500円」
「初回50%OFFのリラクゼーション体験」
「地域で人気の学習塾、体験受付中!」
② 魅力が伝わる写真(1〜2枚)
料理 → 湯気・ツヤが分かる
サービス → Before/After
お店 → 外観+清潔感のある内観
※できるだけ“人の手”や“動き”が写った写真は反応が上がります。
③ メリット3つ(箇条書き)
読み手が「自分に関係がある」と判断するポイント。例:
地元野菜を使用した安心メニュー
施術歴10年以上の女性スタッフ
駅から徒歩3分で通いやすい
④ 料金・サービス内容
分かりやすさが命。例:
ランチセット:500円
もみほぐし60分:3,800円
学習塾:月8回 9,000円
※数字はできるだけ大きく、太字で。
⑤ キャンペーン・特典(ある場合)
例:
初回限定10%OFF
友達紹介で500円引き
平日限定サービスあり
⑥ 営業日・営業時間・地図
読み手がすぐ行動できるように、見やすく配置。
⑦ 予約・問い合わせ方法(CTA)
最後に必ず 行動を促す一言 を入れるのがポイント。
例:
「ご予約はお電話またはLINEで!」
「InstagramのDMから24時間受付中」
「ネット予約はQRコードから」
▼ レイアウトの基本構成(上から順)
キャッチコピー
写真(メインビジュアル)
メリット3つ
料金・サービス内容
キャンペーン
営業情報(営業時間・場所)
CTA(問い合わせ方法)
上から下に“自然に読み進められる流れ”を作ることで、反応率が大きく改善します。
▼ 小規模店舗向けのフォーマット例
サイズ:A4縦
色:メインカラー1色+アクセント1色
余白:上下左右20mm以上
フォント:見出し「太めゴシック」、本文「シンプルなゴシック or 明朝」
写真:なるべく1〜2枚に絞る
この形を守るだけで、プロが作ったような「伝わるチラシ」に仕上がります。


