【保存版】デザイン外注の料金相場と、依頼できること・できないこと一覧
- Design HatHat
- 11月18日
- 読了時間: 6分

デザイナーに依頼したいけれど、料金相場がわからない…
どこまでお願いしていいのか不安…
地方の小売店・飲食店・サービス業の方から、よくいただくお悩みです。
チラシ、ロゴ、メニュー表、SNS画像など、デザインはお店の印象や集客に大きな影響を与えます。しかし、費用の目安や依頼できる範囲を知らないまま外注すると、
「思っていたより費用が高かった」
「それは対応できませんと言われた」
修正回数や納品データでトラブルになった
というケースも少なくありません。
そこで本記事では、デザイン外注の料金相場と、デザイナーに依頼できること/できないことを、初めての方でも分かりやすく解説します。この記事を読むことで、デザイナーへの依頼がぐっとスムーズになり、安心して外注できるようになるはずです。

◆ デザイン外注の料金相場(小規模店舗向けの目安)
デザイナーへの依頼で最も多い不安が「料金が分からない…」ということ。ここでは、地方の小売店・飲食店が実際に依頼しやすいデザインを中心に、料金相場の目安をまとめました。
制作物 | 料金相場の目安 |
チラシ(片面) | 15,000〜40,000円 |
チラシ(両面) | 25,000〜70,000円 |
ロゴデザイン | 50,000〜200,000円 |
メニュー表 | 20,000〜60,000円 |
SNS投稿画像(1点) | 3,000〜10,000円 |
ショップカード / スタンプカード | 10,000〜30,000円 |
店舗POP | 5,000〜25,000円 |
※デザイナーの経験・用途・修正回数などによって変動します。
▼ 料金に差が生まれる主な理由
同じチラシでも費用が変わるのは、次のような要素が影響するためです:
ラフ案(デザイン案)の提出数
写真・文章を用意するか、デザイナーに依頼するか
修正回数が何回含まれているか
イラストや地図の作成が必要か
印刷手配まで頼むかどうか
▼ 料金で失敗しないコツ
安さだけで選ぶと、
思ったイメージと違う仕上がりになった…修正対応が有料と言われて追加費用がかかった…
というトラブルにつながる場合も。初めて外注する方は、目的に合ったデザインが作れるかを基準に検討することをおすすめします。

◆ デザイナーに依頼できること(ここまで頼んでOKです)
「デザインって、画像を作るだけでしょ?」と思われがちですが、実はデザイナーに依頼できることは もっと広い ことをご存じですか?
地方の小売店・飲食店の方がよく依頼する内容は、次のようなものです。
▼ デザイナーに頼める主な内容
依頼できること | 説明 |
コンセプト整理 | 「誰に何を伝えるか」を一緒に言語化 |
デザイン制作 | ロゴ/チラシ/メニュー/POP/ショップカードなど |
写真の調整 | 明るさ・色味の補正、トリミング、簡単なレタッチ |
文章のブラッシュアップ | キャッチコピーや説明文の調整 |
データ書き出し | 印刷用データ/SNS用画像/PDF など |
印刷入稿サポート | 印刷会社への入稿や仕様確認のサポート |
▼ こんな悩みがあっても大丈夫です
原稿がうまく書けない…
写真が暗くて使えない…
イメージがうまく伝えられない…
デザイナーは、単にキレイな画像を作るだけでなく、お店の魅力を伝えるためのパートナーとして関わることができます。

◆ デザイナーに頼めないこと・注意点(トラブルを避けるために大切)
デザイナーに依頼できることは多くありますが、逆に 「頼めないこと」や注意が必要な範囲 も存在します。ここを正しく理解しておくと、外注でのトラブルを防ぎ、スムーズな制作につながります。
▼ デザイナーに頼めない(対応が難しい)主なこと
頼めない・対応が難しいこと | 理由 |
売上保証・集客保証 | 売上結果はデザイン以外の要因(価格・接客・立地など)も影響するため |
商標登録の保証 | 商標は専門的な法的手続きが必要。弁理士の領域 |
経営戦略・価格設定の決定 | 経営判断は事業者側の役割であり、デザイナーが決めることではない |
素材が全くない状態での制作 | 写真・文章・参考情報など最低限の情報が必要 |
「デザイナーに頼めること」と混同しやすいので、依頼前に把握しておくと安心です。
▼ 「丸投げすると失敗する」と言われる理由
よくあるトラブル例:
なんとなくイメージを伝えただけで、仕上がりが思っていたものと違った
打ち合わせ不足で修正が増え、追加費用が発生した
誰に向けたデザインか決まっておらず、効果が出なかった
デザインは「ただ作ればいい」ものではなく、目的やターゲットの共有が欠かせません。
▼ 依頼前に確認しておきたいチェックリスト
依頼前に、次の項目を準備しておくと制作がスムーズに進みます:
□ デザインの目的(例:新規来店を増やしたい、単価を上げたい)
□ 想定するお客様(例:30代のファミリー、地元の会社員)
□ 必要な制作物(チラシ/メニュー/SNS画像 など)
□ 掲載する内容(商品名、価格、キャッチコピー、写真など)
□ 希望納期と予算感「どこまで頼める?」「何が頼めない?」を明確にしておくことで、デザイナーとのやりとりがスムーズになり、完成のクオリティも上がります。

◆ デザイン外注を成功させる3つのコツ
「せっかく費用をかけて外注したのに、イメージと違った…」そんな後悔を避けるために、デザイナー依頼を成功へ導く3つのポイントを紹介します。地方の小売店・飲食店でも、すぐ実践できる方法です。
① 見積もり前に、最低限の情報を整理する
依頼前に、次の内容を整理しておくと見積もりが正確になり、打ち合わせもスムーズです。
□ 目的:何のためのデザインか?(例:新規客を増やしたい)
□ ターゲット:誰に届けたいか?(例:30〜50代の主婦)
□ 使用場所:店頭/SNS/ポスティング/イベント など
□ 素材:写真や文章は用意できるか?
□ 納期と予算感:急ぎか、余裕があるか?② 依頼の伝え方テンプレ(そのまま使えます)
以下を送るだけで、デザイナーは状況を理解しやすくなります。
【依頼したい内容】
チラシ(両面)制作をお願いしたいです。
【目的】
新商品のスイーツの認知を広げ、新規来店を増やしたい。
【ターゲット】
30〜50代の女性。地元在住。
【掲載したい情報】
商品写真/価格/キャンペーン情報/店舗アクセス
【納期・予算】
納期:○月○日頃までに
予算:◯万円以内で相談したいです。③ 「1回きりで終わらない」関係を作ると、さらに効果が上がる
特に地方の店舗では、デザイナーと長く付き合うことでメリットが大きくなります。
店の雰囲気や強みを把握してもらえる
デザインの方向性がぶれない
修正や追加制作がスムーズ
シーズン施策や周年など、提案を受けられる場合も
単発依頼より 中長期的に相談できるパートナー として関係を築くと、広告効果はさらに高まります。
「安く早く作る」ではなく“お店の価値が伝わるデザイン”を一緒に作るこれが外注成功のコツです。

◆ まとめ:料金相場と依頼範囲を知れば、デザイン外注は怖くない
デザイナーへの依頼には不安がつきものです。しかし、料金相場と依頼できる範囲を理解できれば、外注はお店の売上アップやブランド力向上につながる強力な手段になります。
本記事の要点
悩み | 解決のヒント |
料金相場がわからない | チラシ15,000〜、ロゴ50,000〜が目安 |
どこまで頼める? | コンセプト整理、デザイン、写真調整、入稿まで相談OK |
何が頼めない? | 売上保証、商標保証、経営判断はデザイナーの仕事ではない |
外注で失敗したくない | 目的/ターゲット/素材を整理して依頼する |
デザインは単なる「飾り」ではなく、お客様に選ばれるための大切な投資です。
はじめての外注でも、今回の内容を押さえれば安心して進められます。
もし「自分のお店の場合はどうするのがいい?」という場合は、デザイナーに気軽に相談してみてください。きっと、あなたのお店の魅力がより伝わるデザインが実現できるはずです。


